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「肋骨レコードの夕べ」(元モスクワ放送アナウンサー西野肇さん) [番外編]


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 先日、都内のロシアンカフェで「謎の肋骨レコードを聴く夕べ」と題してテレビ番組プロデューサーの西野肇(にしの はじめ)さんによるトークライブが開催され、お邪魔してきました。直前になって開催を知ったのですが会場は偶然自宅の近く!


 西野肇さんといえば...はい、かつてモスクワ放送のアナウンサーだった方です。モスクワ放送はもちろん私にとって海外短波放送聴取の原点です。


 会場は満席!占有率120%で身動きがとれません。トークの前半はBCLブームについて。ICF5900の写真やBCLマニュアルの表紙を紹介しながらのプレゼンテーションで私にとっては馴染み深い懐かしいお話でしたが、意外と会場には短波放送愛好家は少なかったようで、皆さんちょっと不思議そうな表情をされていたように感じました。


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 後半はメイントピックの「肋骨レコード」のお話ですが、実は私は肋骨レコードが何なのかをこれまで全く知りませんでした。骨を研磨して音楽を録音するロシアの技術なのか?と思ったぐらいでしたが、それはつまりスターリン時代に西側の音楽が規制されていた中、市民が使い古しのレントゲン写真のフィルムを廃物利用してソノシートをアンダーグラウンドで作成、西側の音楽を仲間うちでこっそり楽しんでいたということだったのですね。レントゲン写真を使ったものなのでソノシートには肋骨の写真が!ということで肋骨レコードですか...(英語でBone Recordというそうです)。あ、今の若い人たちはソノシートなんてわからないかな。


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 実際の肋骨レコードをプレーヤーにかけて何曲か披露もされました。社会主義体制で文化鎖国の中、好きな音楽を命がけでも楽しみたいという当時のソ連の人々の話を聞いて面白くも考えさせられるお話でした。西野さん、貴重なお話をどうもありがとうございました。


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↓そういえばこちらは米国で偶然短波で聴いた懐かしいソ連の国歌....




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