[アーカイブ] 大橋太郎さんインタビュー [番外編]
「ラジオの製作」創刊65周年記念特大号の第2刷も依然と人気のようです。
2019年1月5日と12日の2回にわたってHCJB日本語放送(Reach Beyond)からの放送に使用された、電波新聞社の大橋太郎さんへのインタビューの元音源を公開します(大橋さん、HCJB尾崎先生よりご了解を頂いております)。実際のインタビューは2018年10月に私が電波新聞社様にお邪魔して行いました(インタビュワーはど素人の普通のおじさんなのでご勘弁を)
大橋様、その節はお忙しい中大変ありがとうございました。
放送では時間の都合でカットされた部分もありますがこちらはノーカット版になります(約50分、 5.79MB)。
「ラジオの製作」記念ということで、音声処理を施してAMラジオで聞くような音質にしてみました。
リンク:
MLA-30 ループアンテナで遊んでみました。 [番外編]
巷で話題のこのアンテナ。さっそくポチってみました。
アンプも電源部も小さいですね。ケーブルは既にアンプ基板に直接取り付けられています。エレメントのワイヤー(針金)もついてます。ただ全般的に作りが「値段相応」というか....常時屋外に設置するのにはちょっと不安な構成です。携帯用としてならバッチリでしょうね。説明書はありませんでした。
ケース内部。基板は黒塗りですが、感度調整用と思われる半固定抵抗が見られます。
電源(Bias-Tee) はMicro-USB 5V。
とりあえず室内で時々使っている一周約3mのループワイヤーにアンプを繋ぎ、BCL-LOOP (Ver. 13 rev. 2)とアンプ部を切り替えて比較してみました。
以下のビデオはいずれも前半15秒がMLA-30、後半15秒がBCL-LOOP13です。どちらも感度調整のVRは、SN比が低くならない範囲でノイズフロアーができるだけ低くなる所に設定しました。鉄筋アパートの室内のため電波は強く入ってこないのでご了承下さい。
昼間の16mB
夕方の22mB
夕方の49mB
夕方の中波
ハイバンドの16mBはMLA-30の方が強く聞こえ、中波はBCL-Loopの方が若干強く聞こえました。その間のバンドはSN比的にはそれほど変わらないようです。
千葉県太東埼にて中波 DXpedition [番外編]
昨日、戸塚DXers Circle (TDXC) で千葉県いすみ市の太東埼で移動受信会を行いました。
下のビデオは現地で受信できた海外中波局のまとめです。私はこの場所は初参加で中波DXingもまだまだ初心者なので大変勉強になりました。台風が近づいていて天気が心配でしたが幸い好天に恵まれました。
受信時間帯:2019年9月21日 日本時間の午後5時~7時にかけて
アンテナ:Twisted Double Delta Flag
BCLマニュアル令和版 / ハムフェア2019 !! [番外編]
今年もハムフェア(8月31日~9月1日 - 東京ビッグサイト)がやってきました。
今年は自分にとってのメインは何といっても「BCLマニュアル - 令和版」(電波新聞社刊)の先行販売! 中学生時代に昭和版のBCLマニュアルをボロボロになるまで読み漁った自分にとっては感無量です。
開場とほぼ同時に電波新聞社のブースでゲットできましたが、用意された60冊は一時間で売り切れたそうです。翌日は追加で20冊が並びましたが、これも開場後30分で売り切れ...。
内容は(故)山田耕嗣先生の昭和版をベースに情報を現代版にアップデートしたもので、懐かしい昔と新鮮な今が入り混じったなかなか楽しいものです。私も一部記事を書かせて頂きました。山田先生と名前をご一緒できるのは何か不思議な感じです。表紙のベリカードの写真の一部も多分私が提供したものかと..。
編集の太田さん、そして大橋編集長、大変お疲れ様でした!
大橋太郎編集長からサインを頂きブースで記念写真。短いですが簡単にインタビューもさせて頂けたので、近々HCJB日本語放送のハムフェアスペシャルの一部で流れると思います。
さてさて今年のハムフェアではデイトンハムベンションに引き続き、茨城県水戸市のコミュニティ局 FMぱるるん のお手伝いをさせて頂きました。写真は「OMのラウンドQSO」の公開収録です。沢山のご来場ありがとうございました。
もちろん、BCL関連のブースもにぎわってます。
日本短波クラブ(JSWC)
ここでは平原哲也氏によるペルーにおける日系人向けラジオに関する書物を入手。
秋葉原BCLクラブ(ABC)
今年はスリランカスペシャルでアユボアーン! 元スリランカ放送日本語アナウンサーの岡田陽子さん宅訪問記を綴った交流誌を頒布。
買い物部門は Amateur Kit Creators のブース(ここもすごい行列だった)で 7L4WVUさん開発の50MHz AM QRPトランシーバーを購入。とっても小さくてかわいいサイズ! 受信は短波ラジオにもなるので早速リスニングに使用中。
それにしても新製品発表のICOMブースは終始賑わってましたね。内容紹介は他の詳しいサイト主の皆様にお任せ致します。
それではみなさんFB DX !!
「肋骨レコードの夕べ」(元モスクワ放送アナウンサー西野肇さん) [番外編]
先日、都内のロシアンカフェで「謎の肋骨レコードを聴く夕べ」と題してテレビ番組プロデューサーの西野肇(にしの はじめ)さんによるトークライブが開催され、お邪魔してきました。直前になって開催を知ったのですが会場は偶然自宅の近く!
西野肇さんといえば...はい、かつてモスクワ放送のアナウンサーだった方です。モスクワ放送はもちろん私にとって海外短波放送聴取の原点です。
会場は満席!占有率120%で身動きがとれません。トークの前半はBCLブームについて。ICF5900の写真やBCLマニュアルの表紙を紹介しながらのプレゼンテーションで私にとっては馴染み深い懐かしいお話でしたが、意外と会場には短波放送愛好家は少なかったようで、皆さんちょっと不思議そうな表情をされていたように感じました。
後半はメイントピックの「肋骨レコード」のお話ですが、実は私は肋骨レコードが何なのかをこれまで全く知りませんでした。骨を研磨して音楽を録音するロシアの技術なのか?と思ったぐらいでしたが、それはつまりスターリン時代に西側の音楽が規制されていた中、市民が使い古しのレントゲン写真のフィルムを廃物利用してソノシートをアンダーグラウンドで作成、西側の音楽を仲間うちでこっそり楽しんでいたということだったのですね。レントゲン写真を使ったものなのでソノシートには肋骨の写真が!ということで肋骨レコードですか...(英語でBone Recordというそうです)。あ、今の若い人たちはソノシートなんてわからないかな。
実際の肋骨レコードをプレーヤーにかけて何曲か披露もされました。社会主義体制で文化鎖国の中、好きな音楽を命がけでも楽しみたいという当時のソ連の人々の話を聞いて面白くも考えさせられるお話でした。西野さん、貴重なお話をどうもありがとうございました。
↓そういえばこちらは米国で偶然短波で聴いた懐かしいソ連の国歌....
JARLはジャール。ではARRLは? [番外編]
日本アマチュア無線連盟 = JARL は皆さん慣用的にジャールと呼んでいます。さて、アメリカの連盟「ARRL」は現地の皆さんは何と発音しているのでしょうか。JARLがジャールだからARRLはアール? いえいえ...。
アルファベットそのままの読み方だとARRLの「RR」が、日本語(片仮名)のアールアールでも、また英語のRRでも舌が回らなくてとても発音し辛いです。
現地アメリカの方々は、ARRL を通常「A-Double-R-L (エイ・ダブル・アール・エル)」と呼んでいます。ここでダブルはアルファベットのW(ダブリュー)ではなく、ダブっているという意味のダブル(Double) なのでご注意を。因みに、W(ダブリュー)はDouble-U (二つのU)という意味です。大昔はVもUも同じく扱われていた関係上この名前になったようですが、他のラテン系の言語、たとえばスペイン語ではアルファベットの W はドブレベ = Doble-V(二つのV)という呼び方です。
ARRL = A-Double-R-L という読み方ならば舌が回り発音しやすいです。
ちなみにニューヨークに住んでいた時によく利用したロングアイランド鉄道 Long Island Rail Road = 略称 LIRRは、現地の皆さんは L-I-Double-R (エル-アイ-ダブル-アール)と発音していました。
残念ながら日本人同士ではAWRLと間違われてしまうのでこの呼称は普及しないでしょうが、海外との英語の交信などでは普通に使えると思います。某ラジオ番組でARRLが話題になった時、エーアールアールエルがやっぱり言い難そうだったのでそういえばと思い、敢えて記事にしました。
以上 ご参考まで!
デイトンハムベンション 2019! [番外編]
5月は二年ぶりにオハイオ州デイトンのハムベンションへ....
会場は一昨年、デイトン市内のHara Arenaから隣町Xenia(片仮名表記はジーニア。実際の発音はズィーニアのような感じ)のGreene County Fairgrounds & Expo Center に移転。因みにXeniaはギリシャ語で「おもてなし」という意味があるそうです。展示はいくつかの棟にわかれていて日本のハムフェアよりもどちらかというと屋外型という雰囲気ですね。
今回は茨城県水戸市から歌手の水田かおりさん始めFMぱるるんの皆様が海を越え初出展! 私はブースのお手伝い(通訳係)もさせていただきました。
国際親善!水田さんと握手しているのは地元 Xenia市長のサラ・メイズさん。水田さんも暑い中お着物でご苦労様でした。
夜は水田さんのミニライブも! お馴染みEnjoy Ham Life から水戸黄門漫遊記まで...お歌の紹介も英語でお手伝いさせて頂きました。印籠の説明がちょいと難しかったです...。
デイトンハムベンションはなぜか天気が悪いことで有名らしく、先回は土砂降りの雨で道がぬかるみ屋外のフリーマーケットを歩くのを断念したけど今年はなんとか大丈夫。
ICOMのVanも健在!
親子で製作する会かな...こういうのいいよね。
屋外はロボコン?
QSO Radio Show の公開放送。WTWW 5085kHz で放送されてたみたいだけど場内では受信できなかった...スキップ?(送信所はテネシー)
まあ最近はやはりSDRに目が行ってしまう....
実は今回一番気になってたのがこれ。YAESUのニューモデル FT-3D。かなり欲しいかも。
あっという間の2日間(実際の会期は2日半)でした。
D-STARとWiRES-Xで日本からお呼び頂きありがとうございました。
Top 10 DX of the Year 2018 [番外編]
昨年11月28日付けのHamlife.jpの記事を見て、ハンガリーの Top DX Radioclub が「Top 10 DX of the Year」というSWLのコンテストを開催することを知りました。ルールは12月中に異なる10カントリー(DXCCルール...今はエンティティーと呼ぶんだっけ)からの放送を短波帯で受信しそのポイントを競うものだそうです。そのポイントの計算とは送信所から受信地までの距離(Grid Square間)を送信出力で割った値を合計するといったなかなかガチなものです。たまにはこういうの面白いかなと思って参加してみました。
受信の結果はまあこんな感じでした。
AWR (Austria) 7270kHz 8934km/300kW = 30 points
Radio Akbar Mufriha (Ascension Island) 9530kHz 15750km/250kW = 63 points
VOA (Botswana) 5885kHz 13238km/100kW = 132 points
Radio Thailand 9940kHz 4039km/250kW = 16 points
Voice of Nigeria 7255kHz 12776km/250kW = 51 points
TWR Swaziland 9585kHz 13136km/100kW = 131 points
Radio Fana (Ethiopia) 6110kHz 10396km/100kW = 104 points
Radio Havana Cuba 9720kHz 12092km/100kW = 121 points
Radio Romania Int'l 7325kHz 8647km/300kW = 29 points
4KZ (Australia) 5055kHz 6130km/1kW = 6130 points
合計6776 points
良く聞こえる遠方の局、やっぱり出力が大きいんですね。4KZだけで得点を大きく稼ぐということになりました。低出力局をいかに狙うかがポイントのようです。昔みたいに北米や南米が沢山聞こえると良かったんですけどね。
申請書をメールで送ってしばらくするとクラブから連絡があり、「Radio Akhbar Mufrihaの送信所はAscension IslandではなくてUAE」との知らせ。えっそんなはずはないんじゃと思って調べたらWRTHではAscension で Short-wave.infoではUAEになってますね。クラブから局に直接問い合わせたところ送信所はAscensionとの事で一件落着。
さて..集計結果は如何に。
結果発表はこちら。じゃ〜ん
堂々世界10位に辛うじて入賞!
賞状と景品のポロシャツが送られてきました。
↓優勝者に贈られるトロフィーかっこいいですね。優勝者はオーストリアの方だそうです。おめでとうございます。
(↑TOP DX RadioclubのFBサイトより引用)
日本でもロケやアンテナが良好な条件であれば十分優勝する可能性はありだと思います。次回は1桁台を目指したいですねえ。皆さんも FB DX!
今年のハムフェア、そしてローカルミーティング [番外編]
【注:ハムフェアの話ですがアマチュア無線ではなくSWL/BCL/ラジオの話題になります。】
今年もハムフェアの季節がやってきました。2018年8月25-26日の東京ビッグサイト。
昨年同様、日本短波クラブ(JSWC)のブースにて。
アメリカのWinter SWL Fest で使ったQSLカードのポスターを焼き直してブース用に作成。今年のHCJBの1月のQSLカードや先日のTV番組「たけしのニッポンのミカタ」でも使用されたものです。
ブース準備
沢山のお客様!
実はアメリカのとき同様、自分が使っている携帯用ループアンテナをさりげなく勝手に展示してしまうのでありました。下の写真だと細くてわかり難いのですが三角の点線の内側をよく見るとあります。
出張用に持ち歩いているもので室内専用。カメラの三脚に支柱は自撮り棒。上辺はカーテンレールを利用して簡単に分解・組み立てができるようになっています。アンプは 今回 BCL-LOOP Ver.13 を使用。
覗き込む人が結構多くて結局ほとんどの時間、ループアンテナの説明に費やしてしまいました。そのようなわけで今年は他のブースを回る余裕がほとんどありません。
「最近、短波放送聴こうと思ってダイヤル回してもなかなか聞こえないんだよね。どうしてかなあ?」「それ電波の飛びというよりも、みんな短波放送やめちゃってるからなんですよ。」...なんて会話が結構あり。 昔はよく短波を聴いていたよという人々が頻繁に立ち寄られて話し込んでしまいます。
JSWCの講演会(別室)は赤林OMによる「BCLの神様・山田耕嗣さん逝去10周年」の記念講演。そして山田さんがJSWCの会報に執筆されていたエッセイ「今夜は笑いかわせみ」CD版の編集を今回自分も手伝わせていただきました。
さらにイベントステージでは私が中学生時代に愛読していた電波新聞社の雑誌「ラジオの製作」に登場されていた羽根田OMと大橋太郎さん(タロベエさんですよね)による当時の回想。サプライズでJA1-7777高野先生や当時のラジオパーソナリティ(現ジャズシンガー)の青木小夜子さんも登場、私にとっては懐古に浸るハムフェアとなりました。
「秋葉原BCLクラブ」ブースではなんと「BCL of the YEAR 2018」のトロフィーを頂いてしまいました。
さて、今回のハムフェアに先立ち先回の記事にある松本市の「日本ラジオ博物館」で展示されていた「カップラーメンラジオ」に触発され、昨年ニューヨークで記念写真をしてうけた「かおりちゃん麺」のパッケージをとっておいたことを思い出し...
↑ これは昨年のシーンです(ニューヨークにて)
↓ パッケージに市販のDSPラジオキットを組み込み..
かおりちゃん麺ラジオの完成です。AM/FM 2バンド(残念ながらSWは無いですが)。
無事、水田かおりさんご本人に贈呈することができ、FMぱるるんの特設スタジオに飾られておりました。お気づきの方いらっしゃいましたでしょうか。水田さん、このようなマニアにお付き合いいただきすみません。
さてさて、ハムフェアも終わり興奮も冷めやまぬ中、翌週末は私の出身地である新潟県上越市でBCLの集いがありました。群馬県、長野県、そしてもちろん地元上越含めて計7人でラジオを肴にまったり酒飲みです。このような集まりはストレスフリーでいいですね。
自分と同じ世代だけど昔のBCLブームの時は全く興味がなく、無線も何もやってなかったけれどつい最近になって突然短波を聞き始め、受信報告も出すようになったという方が初参加されてちょっとびっくり(貴重)。
自分が1989年に入会していた関東DXersサークル (KDXC) の当時の会報を持参して当時の編集長がノスタルジーに浸っておりました。
上の写真(提供:せきやま☆あすかさん)を英語でツイートしたら、海外からぜひ日本のSWL/DXers ミーティングに出たいという返事をいくつかもらい(それもとても有名な人から)、これまたびっくりしております。何か考えなくちゃいかんか...。
FB DX !
日本ラジオ博物館(松本市) [番外編]
長野県松本市にある日本ラジオ博物館に行ってきました。
所在地:松本市中央2-4-9
川沿いで周りにはお土産やさんが並ぶエリアもありツーリスト向けといった所でしょうか。
入場料は500円。中に入ると展示品の多さにとても圧倒されます。
↓ 戦前、戦時中のビンテージラジオ
↓ 当初はすべて電源は重たいバッテリーのみだったとのこと。
↓ ラジオ申込取次所って....?
なんと当初は受信するのにも政府の許可が必要だったそうです。受信機はいちいち登録制。申請書には形式スーパーヘテロダインなど記載。
こちらは比較的後期のもの
国産FM受信機の一号機だそうです。米国ラジオシャック(残念ながら最近倒産)向けのOEMでブランドはREALISTIC。
テレビもあります(写真は比較的後期のポータブルテレビ)。
世界初の液晶カラーポケットテレビってエプソンが出したんですね。
出た!BCLラジオ!
2階は定期的にテーマを決めて展示する特別ブースで2019年1月11日までは「おもしろラジオの世界」というテーマになっています。
ドリンクラジオとかおもちゃラジオなど。
ペッパー☓☓よ!懐かしいけどこの機種は知らなかった。
写真だけではとても紹介しきれませんが、それにしてもこれだけの博物館が松本にあるとは知りませんでした。恐れ入りました。
日本ラジオ博物館の公式サイトはこちら。